起業家へ② 企業の理念と起業者の理想

近藤展幸

2007年01月14日 22:27

若者が、何のために起業するのか、という問いに対して、大義名分を掲げる。

しかし自分を捨ててまで本気になれない。

起業時、自分への期待と企業理念がシンクロしない矛盾。

起業時において、企業理念は自分の信念で無い場合がほとんど。

企業理念。・・社会のために、社員のために・・・誰もが共感できるすばらしい言葉。

起業家は確かにそう思っているし、共感もしている。

しかしそれ以前に自分が満たされていないという事実。


自分がまず満たされなければ他人の事をなかなか考えることができない。


信念をもって自分を犠牲にして奉仕している人々は確かにいる。

マザーハウスで出会ったボランティアの方々・・・使命感を持った、尊敬できる強い人々。

しかし、ほんの一握りの人間。


講演会で感動的なすばらしい話をしてくださる、成功した経営の先輩方。

しかし、その人達は今は満たされている状態であり、起業時点での自分とは全く違う。


根本の自分の動機に目をそむけ、表面的な大義名分と、ノウハウでもって起業する若者が多い。


まず大切なのは自分の気持ちに素直になり、自分と向き合うこと。


矛盾を受け入れ、自分に素直になってはじめて一歩踏み出せるのではないでしょうか。





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