経営者の仕事 資金繰り

近藤展幸

2007年03月12日 15:09

18年度の決算書が出来上がってきました。

今日は朝礼後、銀行へ・・・


経営者の仕事で忘れてはいけないのは資金繰りです。

当社のような中小企業では出資者と社長が同じ場合が多く、社長しかできない仕事でもあります。

資金繰りとはキャッシュを回す事。

キャッシュとは現金。

よく言われるキャッシュフローとは、資金の収支のことです。

企業の価値はキャッシュフローで判断できると言われるくらい大切な部分。


企業はお金が無くなったら倒産します。

どんなに頑張っていても、たとえ利益が出ていても、お金が無くなったら倒産します。

逆に赤字でも、資金があれば倒産はしません。


考えてみると、自分が本当に悩む事ってお金の事が多いです。

これが経営者にとって精神的に一番しんどいところ。

もし資金繰りに失敗すれば自分だけでなく家族や友人にも多大な迷惑をかけたりします。

大変な時、日々資金繰りに走り回っている経営者の話はよく聞きます・・・

いい時はいいのですが、決算期や新店舗出店時など資金が必要な時、またちょっと気を抜いていると急にお金が足りなくなったり必要になったりします。


特に今の時期は消費税や法人税など税金をたくさん払わなければいけない時期です。

昔は税金はできるだけ払いたくない、それなら他に使ったほうがいい、と思っていた時がありました。

しかし、最近は少し違います。

もちろん節税は必要な考え方だと思いますが、利益を出さなければ会社が大きくなりません。


何故なら、利益を創出しなければ借入金が削減できないからです。

永遠に借入借入を続けなければいけません・・

利益を出すと言う事は税金を払うという事に繋がっていきます。


また大切な考え方として、国があってこそ企業があるという事。

私たちが安全に暮らす事ができているのは国のおかげです。

税金を支払うのは国民として、そして企業として義務でもあります。

そして京都府に税金を支払う事で私たちの京都が良くなります。

私は京都から本社を移す事はしません。


話を戻しますが、資金繰りを含む財務経営は経営者が最も注意して見て行かなければいけない部分です。

毎月PL(損益計算書)とBS(貸借対照表)を見て売上と経費のバランスを見て財政状態を把握する。

キャッシュフロー計画書を確認して支払が滞らないか、将来的な資金の収支を確認する。

結構上昇気流に乗っているときは銀行も借りてほしいとお願いに来る時もありますが、ダメになった時は寂しいものです。


日々行うビジョン修正の中でも、一番修正が多いのは財務計画です。


「思ったよりここの経費が膨張している。」

「ここの経費とここの経費がアンバランスだ。」

「ここの販促が費用対効果を割っている。」・・・・・


もちろん店舗単位で財務を把握し、改善させるように管轄MGが取り組んでいますが、統括して把握管理するのは経営者です。


そして何かあった時、責任は全て経営者が負う事になります。


一番頭が痛くなる仕事。


日々財務計画と向き合いながら、企業を存続させるために資金繰りを回して行きます。





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